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驚きの連鎖事象:日経の春秋(3月29日)のこと [雑感]

昨日、いとこの娘さんから「高橋和巳のことが日経の”春秋”にでてるえ」と電話があった。このコラムは、読売新聞の2023年2月14日 朝刊 読売歌壇に掲載された
「高橋和巳全集」を書架より外す 青春にいざさらばする友
という短歌と、「作者や友人はどんな日々を過ごし、今に至ったのだろう。」ということから話が展開されている。この短歌が生まれるきっかけを作った当人として、驚くべき事象の連鎖を記しておく。
 ことの発端は、私が継承しているいとこの作家 高橋たか子(高橋和巳の夫人)の実家の遺品整理である。その遺品のことが京都新聞で取り上げられ、それをきっかけとして私が高橋たか子・高橋和巳のことを大学の同窓生とのzoom談話会で話した。参加していた同窓生の一人K氏は、「断捨離の際に高橋和巳全集を捨ててしまった」と言うことだったが、K氏はその談話会のことを幼なじみのKさんに話をされた。Kさんは、「高橋和巳全集を捨てる」ことがその友の青春への訣別であることに思いを致し、上記の歌を詠まれたと言うことであった。この短歌が日本経済新聞の記者の目に触れ、春秋のコラムが書かれた。この事象の連鎖は、まだまだ続くのであろうか。
Kさんの上記の短歌を読んですぐに
書架うめし 高橋和巳 全集を 下ろしし友の 春は新たに
という歌がほとばしり出た。

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政府の原子力エネルギー政策批判 [オピニオン]

現政権は、時代に逆行する原子力エネルギー政策を強行しようとしている。未来の人類に禍根を残さない為に、現在進めようとしている政策を撤回すべきだ。
1)汚染水の海洋放出はすべきではない
地球上に出現した生物の中で、地球環境を破壊した生物は人類以外にはない。産業革命以後、人類は地球環境に不可逆的な汚染を行ってきた。化石燃料の排ガス放出による地球温暖化、プラスティックー・マイクロプラスティックによる海洋汚染、環境ホルモン放出による環境汚染など、これらの汚染は、回収不能であるにもかかわらず、汚染物質を自然界に放出したことによる。汚染水も一旦海洋放出されると、改修不可能であり、長期的効果が評価できないトランスサイエンスの問題である以上、海洋放出はすべきではない。
2)老朽化した原子炉は再稼働すべきではない。
原子炉の格納容器は、核反応で生じる高速粒子により空孔ができ、劣化することが知られており、亀裂があれば地震などによる圧力がかかると容易に破壊する。稼働中であれば、メルトダウンにつながる。放射性廃棄物やプルトニウムの処理法がなく、原子力は現代科学が未来に残す最大の負の遺産である。老朽原子炉の再稼働や新型の原子炉の開発ではなく、木材などの自然エネルギー、再生エネルギーを主要エネルギー源とする社会の構築に舵を切るときである。

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日本学術会議問題の本質 [オピニオン]

 管前首相の会員任命拒否(安倍元首相の方針通り)に始まった日本学術会議問題は、会員以外の委員の入った選考委員会による会員選出を柱とする政府方針が出され、その方向で決着しそうな状況である。しかし、この30年ほどの間に教育・研究現場で経験してきたことや、研究力の衰退の現実をみると、日本が抱える科学/技術/教育/研究の問題の本質が、単に学術会議の会員選考方法ということではなく、1990年代から始まった教育/研究の国による支配を完結させる事にあることが分かる。すなわち、「日銀は政府の子会社だ」という安倍元首相の言い方をすれば「大学・研究所は政府の子会社だ」、「科学者はその従業員だ』という立場を政府が取っていることが、問題の本質である。科学/技術に関する総合的、基本的政策は、平成13年から日本学術会議ではなく、内閣府に置かれた総合科学技術会議(後に総合科学技術イノベーション会議)で決められるようになっている。さらに、国立大学の予算や私学助成の傾斜配分、軍関係の研究費の大幅な増額、キャリアパスが明確でない任期付き教員/研究員の増加などが学問の自由を奪い、また研究者という職業を夢のないものとし、研究者を目指す若者が減少したことにより、日本の研究力の大きな減退を引き起こしている。
 科学者が国民から期待されるのは、政府の方針に従うのではなく、科学的知見に基づき、政府の方針でも批判すべきものは批判することであり、学術に携わる者の組織は直接国民に対して責任を負うものでなければならない。これは、近代の歴史の教える所であり、日本が身を以て学んだことであろう。

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第18回松ヶ崎サイエンスフォーラム:ワクチンが感染を広めた? [講演会]

第18回松ヶ崎サイエンスフォーラムが下記の通り3月18日に開催されます。

須田礼二さんが、世界の感染状況精力的に分析され、ワクチンのブースター接種の接種率と、感染率が正に相関している驚くべき結果を示されました。きわめて興味深い結果です。以下のリンクから参加登録され、この土曜日の講演会にぜひご参加下さい。

 

参加を希望される方は、以下のリンクより登録をお願いいたします。

Webexのリンクが自動返信メールで送られます。

https://forms.gle/z5jQdRp4FUfA4rW2A

第18回 松ヶ崎サイエンスフォーラム2023.3.18)案内

 

日時:3月18日(土)10:0011:30

場所:オンライン(Webex)

 

講演者:須田 礼二 氏(SIQRモデル研究会)

タイトル:ワクチンが感染者を増やすのか、190ヶ国のデータから見えてきたもの

ーSIQRモデルによる世界の感染動向とワクチン接種状況の検証報告ー

 

講演概要:

本講演では、感染症の新しい物理モデルであるSIQRモデルにより世界のコロナ感染動向を分析するとともに、新ワクチンの接種状況を検証した結果を報告する。当初、新ワクチンは発症と重症化の防止効果はあるが感染防止効果は不明とされており、実際に感染防止にどの程度寄与したかについて検討した。感染期間をワクチンの未接種期間と接種期間に分けて190ヶ国のデータにより考察したところ、世界の感染者数は接種期間で未接種期間の6.8倍に拡大し、大陸ごとにみてもヨーロッパやオセアニアなどで顕著な感染拡大傾向を示すことが分かった。ワクチン接種率合計100%以上で累積感染率10%以上の条件を満たす68ヶ国は全大陸に拡がっており、ブースタ接種開始の数ヶ月後に感染急拡大する国が多くみられた。また、ヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアでは最大感染波のピークは20221月中旬に集中していることが判明した。接種率の低いアフリカを除く大陸でほぼ同時期に起きていることから、最大感染波の発生要因にはワクチン接種、特にブースタ接種が大きく関わっていることが推察される。

 

 

問い合わせ先:水口朋子(京都工芸繊維大学)mizuguti@kit.ac.jp




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