国際会議9IDMRCS [学会]
千葉県幕張メッセ国際会議場で行なわれています第9回複雑系の緩和に関する国際集会(9IDMRCS)に参加しているところです。過去には、ビゴ(スペイン1997)、クレタ(ギリシャ2001)、リール(フランス2005)、ローマ(イタリア2009)、バルセロナ(スペイン2013),ヴィスワ(ポーランド2017) で開催され会議に出席しています。今回は、コロナ禍で2年間延期され、ようやく今年開催されたものです。国際会議に出るのは2019年の春以来4年半ぶりで、旧知の友人・知人といろいろと話を楽しんでいます。今朝は最近の研究について講演(招待)しました。ただ、参加者に会議中にコロナ感染・発症した人が少なくとも二人おり、今日の講演会場でも後に座った人が二人ごほん・ごほんとマスクなしで咳をしていましたので、この会議がコロナの世界的なエピセンターになるのではと危惧しています。
(8月19日追記)
会議では、Slow Arrhenius Process, Material time, Stringlet など新しい概念を目にしました。これらは、私の提唱する自由エネルギーランドスケープ描像で完全に理解できると考えています。学ぶところが多々あった会議でした。
(9月15日追記)
講演中の写真です。
2023-08-15 21:39
APS March Meeting 2022(アメリカ物理学会) [学会]
アメリカ物理学会が、対面とオンラインのハイブリッド形式で今週開催されました。コロナ関連の研究と非平衡系における緩和に関するAdam-Gibbs の関係式に関する研究を発表しました。前者はポスター発表で17日1:00~3:00,後者は口頭発表で18日23:36~23:48の講演時間でした。今年は開催形式が変更され、オンライン参加の場合、いずれもビデオの提出を求められていましたので、ポスターはおよそ5分、口頭発表はおよそ10分のビデオを作成し、3月3日にアップロードしていました。発表当日ですが、つなぎ方を十分理解していなかったためか、全く臨場感のないものになりました。ポスターの場合、”会場”に発表者がバーチャルにいる雰囲気ではなく、ポスターあるいはビデオをオンラインで見るだけのようで、対面形式の会場でどうなっているのか、全く分からずじまいでした。ポスター発表の面白さのひとつは、ぶらぶら会場を回って興味のある発表に出会うことですが、そのような雰囲気は全くありません。口頭発表の会場では、招待講演のみが直接オンラインで聴講できるようで、一般講演はライブで参加できず、結局はビデオのない発表はアブストラクトだけ、ビデオのあるのはそれを聴くだけで、ビデオ+アブストラクトの電子図書を見ているようでした。自分の講演が会場で放映されたのか、質問があったのかなど全く分からずじまいでした。昨年秋の日本物理学会は、オンラインでもそれなりの臨場感があり、良かったのですが、今年のアメリカ物理学会はさっぱりでした。
なお、社会物理の研究会「社会物理学とその周辺」がオンラインで3月26日に開催されます。
2022-03-19 12:03
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第127回日本物理学会九州支部例会 [学会]
日本物理学会九州支部は、1946年5月に発足し、長年にわたり活発に活動が続けられてきました。その127回例会が12月4日にオンラインで開催され、「感染症の周期的感染曲線の自己組織化」について講演しました。内容はすでにPhysica A 573, 1 July 2021, 125925 に公表されていますが、振動の自己組織化は物理的には興味深い現象ですので、改めて話すことにしました。
この例会は、学部学生、大学院生から現・元教授までが一堂に会する集会で、異なる分野の話も聞くことが容易にできますので、刺激を受けます。私が九州大学在任中も、卒研生、大学院生が例会で発表し、それぞれが自分の道に進む出発点になりました。
2021-12-04 23:35
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日本物理学会2021年秋季大会 [学会]
9月20~23日に、日本物理学会秋季大会がオンラインで開催されています。昨日の午前に「FEL描像とAdma-Gibbs仮説」というタイトルで講演しました。これまで明確な物理的根拠がなかったにもかかわらず、よく用いられてきたAdam-Gibbsの式について、自由エネルギーランドスケープ描像に基づいて、明確な定義を与え、物理的議論によってその根拠を与えました。この知見はガラス転移などの研究に今後極めて重要な働きをするものと思います。
昨年度以来の経験から、オンラインの学会は順調に運営されているように見えます。ポスターセッションも、そのポスターに集まった人が一緒に議論できるようになっており、アメリカの学会よりも進歩していると思います。各セッションでの議論の迫力は無いのですが、別のセッションへの移動がボタンクリックだけでできますので、パラレルセッションの場合は結構便利です。学会やグループ討論に利用されているzoom 等の進歩は、コロナ禍における数少ないプラス部分と思います。
2021-09-22 14:57
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アメリカ物理学会開催 [学会]
アメリカ物理学会の2021 March Meeting が日本時間の昨夜から始まりました。今年は完全にオンライン開催で、将来の会議の方向性を示すものになりそうです。参加者は11000人以上、発表は10000件以上だそうです。昨夜3,4の講演を聴きました。実際の会場で見るのより近くの画面上で見られますから、講演内容はよく分かるのですが、質問はメッセージを座長が読み上げる形で行われ、臨場感が乏しく感じました。数10個のパラレルセッションがありますが、画面を変えるだけで見られる点は、便利です。通常の会議のように、人が集まれる場所が用意されており、”セカンドライフ”のようなイメージで、交流できそうです。ポスターは、すでに公開されていますが、ポスターセッションの時間帯には、ライブチャットが出来るみたいです。ただ、こちらにとっては、早朝1:15~3:15ですから、起きていられるか・・・
APS villageの入り口とアバターの画面です。
2021-03-16 12:18
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「社会物理学」研究集会 [学会]
統計数理研究所共同研究集会「社会物理学の新展開」が、2021年3月27日にオンライン(Zoom)で開催されます。私のグループから3件のコロナ関係の発表を行う予定です。現時点でのプログラムが公開されています。
また、下記サイトで事前登録していただくと、
集会のurl などの情報が後日送られてきます。ご興味をお持ちの方は是非「ご来場」下さい。2021-03-15 11:58
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アメリカ物理学会 バーチャル発表のサイト [学会]
キャンセルされたアメリカ物理学会 2020March Meeting で、バーチャル発表のサイトが開設されました。元々のアブストラクトとリンクされる形で、発表内容をアップロードできます。すでに画像で載せているものと同じですが、学会へのリンクを示しておきます。
Presented at APS March Meeting 2020 on March 4, 2020
Session P32: Molecular and Polymer Glass Dynamics
Speaker: Takashi Odagaki
2020-03-13 11:43
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アメリカ物理学会2020 March Meeting [学会]
明日から始まる予定だったアメリカ物理学会MacrhMeetingに出席・発表のために、今朝出発予定でしたが、4日前に取り止め、物理学会や座長に連絡し、聴衆へのメッセ-ジなどを頼んでいました。今朝11:59着のメールで、その学会が中止になったと連絡がありました。当初の予定通りに行動していれば、チェックイン後に中止を知ったことになり、大変な混乱になっていたと思います。日本の物理学会も中止になり、学会ホームページに発表をアップロードすれば、発表したことになるようですが、アメリカ物理学会はまだ連絡はありません。私の発表予定のアブストラクトは、Odagaki, Takashi P32.00011 Understanding aging phenomena by the free-energy-landscape approach で見られます。発表用に準備したパワーポイントを画像化したものを以下に掲示します。エイジングに、trivial aging とnon-trivial agingがあるという新しい概念を提案しています。
2020-03-01 14:55
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日本物理学会九州支部会 [学会]
11月30日に佐賀大学で行われた日本物理学会九州支部会に出席に、講演をしました。九州支部会は、およそ75年前から始められた九州地区+山口県在住の物理学会会員に参加資格のある学会です。毎年100を越える発表があり、日本物理学会の最も活発な支部会の一つです。通常の学会で聞く分野とは異なる分野の話も聞くことがあり、大変勉強になります。懇親会の出席者がやや少なかったのは残念です。
2019-12-06 23:18
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日本物理学会秋季大会 [学会]
岐阜大学で開催中の日本物理学会2019年秋季大会(物性)に参加するために、岐阜に来ています。今日は初日で、「自由エネルギーランドスケープの緩和とエイジング」というタイトルで講演しました。エイジングに対する初めて行われる真面目な取り組みと思っています。緩和の待ち時間依存性から、自由エネルギーランドスケープの緩和の情報が得られるということを示しました。今後この方向の研究が活発になることを期待しています。
2019-09-10 20:33
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