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新型コロナ市中感染者数 [コロナについて]

新型コロナは、感染が拡大し、予断を許さない状況が続いています。今一番問題になっている市中感染者数を、変形したSIRモデルによって推定してみました。隔離されている感染者は、ほとんど感染させないので、発表されるある日の感染者数は、市中感染者数×未感染者数×感染係数×検査率となると考えられます。未感染者数×感染係数は、ln2/倍増期であり、倍増期を10日とすると0.07ですから、市中感染者数=ある日の感染者数/0.07/検査率になります。従って、市中感染者数は、発表される新規感染者数の、検査率が0.5であればおよそ30倍、検査率が0.1であればおよそ150培になります。1日の新規感染者が300~400人ですから、市中の感染者数は10000人から数万人と推定できます。検査率が0.5の場合、市中感染者もほぼ同数増えますが、治癒率が0.04位ですから、1日400人くらい快復していることになります。つまり、市中感染者数はほぼ一定になります。感染者の増加を押さえる一つの方法は、韓国でやられたように、徹底的に検査して、市中感染者数をゼロに近づけることでしょう。日本の政府の方針は、人と人の接触を減らすことにより、感染率を下げようというものですが、日本の社会の仕組みでは効果が出にくいのではないかと思います。接触を減らして、感染率を0.2倍にすると、1日の感染者数は60~80人になるでしょう。ただ、ほぼ同じ数の市中感染者が増えており、市中感染者の減少は自然治癒に頼ることになります。自然治癒率は0.04程度ですから、新規感染者をゼロとしても、半分になるまでに17日掛かります。何もしなければ、半分に減るのはおよそ5ヶ月、8割接触を減らすと、半分になるのに3週間ほど掛かることになります。これらの推定は、検査率を0.5とした時のもので、検査率を上げるともう少しましな結果になります。今後さらに研究を進める予定です。

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