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コロナ禍の大学教育の再開に向けた提案 [オピニオン]

COVID-19 は、世界的には多くの国でなお拡大しているようだが、日本では新規感染者が減少傾向になると自粛を緩和する政策が採られており、その対策こそが第3波を起こすことになることが危惧される。多くの大学は学内でのクラスター発生を恐れて、少なくとも一部の講義をオンラインで行うようだが、学生から授業料を減額を求める動きも起きている。私自身の大学、大学院時代を見ても対面での授業や研究室での輪講などからはるかに学ぶことが多かったし、その後40年ほど教壇にたって、教科書に書かれていない行間の考え方は、やはり対面授業でこそ教えられたものと思う。中には「授業では、情報のありか、参考文献を示すだけで良い、後は自分で勉強するものだ」という教授もおられたが、それは自ら教えるものを持たないことを宣言されているに等しい。

現状で対面授業を再開するには、教室内やキャンパスでの、感染をゼロにする施策が必要である。アメリカのハーバード大学(https://www.harvard.edu/coronavirus)など多くの大学では、キャンパスに入るのにPCRテスト陰性を条件にしており、大学自身で定期的にPCRテストを行い、週に複数回テストを受けることを義務づける大学もある。

大学での対面授業の再開には

1)学生、教員、職員すべてに、大学独自のPCR 検査を実施し、常にPCR テスト陰性者のみのキャンパスにする

2)自宅待機となる陽性者に向けて、講義をオンライン配信する

3)各講義の受講者数が部屋の座席数の50%以下になるように、開講数を増やす

有効なワクチンが開発されるまで、「知の継承」の質を落とさないために、大学はキャンパスを閉じるだけでなく、英知を結集した最善の方策が求められている。

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