蘇った小説家高橋たか子の生家(築148年の京町家) [歴史の継承]
従姉の小説家高橋たか子は1932年に京都市下京区で生まれました。その生家は、禁門の変で焼失した地区に1876年に建てられた職住一体型の京町家でした。たか子は小学校1年までここで過ごし、その後北区等持院北町に引っ越しています。80年以上賃貸に出されて様々な改変が行われていましたが、骨格部分には建築当初のものが残っていましたので、それらを生かして元の形に近い京町家になるように改修しました。
1階には1列3間続きの部屋と縁側、その先に中庭のある典型的な京町屋構成です。元の通り庭に台所、その奥に水廻り棟を配し、通り庭は内玄関から折れ曲がった形で残されています。柱、床柱、梁などはオリジナルのものはできるだけ残し、部屋から見ることができます。また、2階には保存されていた虫籠窓をそのまま壁の中に残しました。
裏にあった奥座敷(洋館)、倉庫、作業場は老朽化がひどく全て撤去し、和風の庭として整備しました。
高橋たか子の遺品についてTHE KYOTO (電子版京都新聞)で紹介されました。
表(Before) 表(After)
裏庭(After)
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