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国葬は安部政治の象徴 [オピニオン]

 安倍元首相の国葬が強行される。実施決定のプロセスやその後のやり方は、まさしく安部元首相が行ってきたことをそのまま踏襲しているように見える。まず実施の根拠が、内閣府設置法の「国の儀式および内閣の儀式を執り行う」という条文だとされいる。二つの儀式は、前者が国会で決められたもの、後者が内閣が決めたものと理解できるが、その法律の解釈を内閣が勝手に変更し、国の儀式も内閣が決められるものとした。これは、安倍元首相が行った有事法制法案の場合と同じである。
 民主主義の根幹は、立法、行政、裁判の分立にある。しかし、安倍元首相は行政が最高権力を持つように、自党の国会議員を支配し、都合の悪い野党の意見や国民の意見を無視し続けてきた。国葬に対する世論調査で、反対が多数であるにもかかわらず、強行するのは安倍元首相がやってきたことである。
 安倍元首相こそが民主主義の破壊者であり、今日の国葬はそれを象徴するものである。

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