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新規感染者数の怪 [コロナについて]

緊急事態宣言は延長されましたが、新規感染者数は1月中旬頃から急激に減っています。1月のピークは、検査結果の発表の仕方の人為的な効果だったように思えます。最近の急激な減少が市民の努力の結果であれば良いのですが、別の理由が考えられます。これまでクラスター対策などで無症状者もある程度検査されていたのですが、無症状者の検査を止めた自治体があり、全国的な検査数も減少傾向にあります。実際、厚生労働省の1月8日付の事務連絡は、「地域毎に疫学調査を柔軟に重点化する」事を求めています。下の左図に示しますように、陽性率は無症状者の検査の割合に余り依存しませんが、新規感染者数はその割合に大きく依存し、無症状者の検査を止めると一時的に感染者数が減少し、その数値に基づいて計算される実効再生産数が1より小さくなります。さらに、無症状者が完全な野放し状態になり、感染を広めますので、有症状の新規感染者や重症者を増やすことが懸念されます。日々の陽性者の中に、どれだけ無症状者がいるかを注視すべきでしょう。また先週「高齢者の陽性者の割合が増えている」という報道がありましたが、無症状の若者を検査していないことの結果かも知れません。新規観戦者数を少なく見せるこのからくりを、どのマスコミも取り上げないのが不思議です。
1月はじめの急激な増加は人為的なものだったようで、最近までの新規感染者数の傾向を合わせると上の右図のようになります。ただし、上で述べましたように最近の減少傾向も人為的なものである可能性が高く、いずれ増加に転じることが危惧されます。

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