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感染症数理モデルの実証実験か? [コロナについて]

7月に入ってからの新型コロナ感染者数の増加は、世界を一周してきた第2波というよりも、完全な対策を取らなかった都市にくすぶっていたウイルスのぶり返しと考えられよう。理由はどうであれ、最近は第1波を超える感染者の増加がみられ、その指数関数に沿った振る舞いは、数理モデルで予想される爆発的感染の兆候である。そんな中、GOTOキャンペーンが始まり、「感染症対策をして(東京以外の)皆さん、旅行に行ってください」と呼びかけられている。経済を回すためと言われているが、どう見ても、政治家と関連する特定の業種の救済策に他ならない。新型コロナで最も注意すべきは、無症状者による感染拡大である。無症状者が遠くに旅行に出かけるということは、その無症状者が多くの人と接触するスーパースプレッダーになることであり、ブログhttps://rise-inc.blog.ss-blog.jp/2020-02-17に挙げた論文で示したように、スパースプレッダーが増えると感染は急速に拡大する。政府のコロナ対策は、そんな数理モデルの実証実験を、この日本において行なおうとしているように思える。データが集まれば、安倍首相を筆頭著者とする論文が書かれるかもしれない。先日、分科会座長が「8割自粛すれば収束させられることは間違いないが、今は経済を回すという大命題がある」と、主張をされていた。ニューヨーク州で成功した、検査・追跡・隔離を徹底し、コントロールされた経済活動の再開政策をどう評価されているのだろうか?日本では、「徹底した感染症対策」を実施すれば、経済活動をやってもよいということのようだが、最も大切なのは「感染者が出歩かない」ということであり、さらにサービスを提供する病院関係者、介護施設関係者、レストラン関係者、美・理容院スタッフ、スーパー・デパートスタッフ、公共交通関係者、教員などすべての人が陰性であることを毎週確認すべきであろう。特に、客との接触の多いレストランや美・理容院などは、スタッフ全員のPCR検査陰性を開店の条件とすべきだ。

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