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COVID-19に関する論文の補足 [コロナについて]

今日から論文の内容がテレビでも紹介されるようになり、研究が注目されて、励みになります。一方、数値が一人歩きして、テレビのレポーターや市民の中に誤解を生んだかもしれないので、この補足を書いておきます。

まず、パンデミック対策の基本は、(1)新規感染者ができるだけ出ないようにする、(2)市中の感染者をできるだけ速やかに隔離する この二点に尽きます。(1)の対策としては、都市封鎖や外出自粛が行われ、(2)の対策が検査/隔離になります。(1)の対策を取らないと、市中の感染者がどんどん増え、その数を上回る隔離が必要になります。つまり、外出自粛をやらないと、検査隔離体制の崩壊と医療崩壊が起こる事が危惧され、それによる経済的損失は(1)の対策による損失を越えるかもしれません。私の主張は、この二つの対策をバランス良く行って、市民の協力と政府/自治体の努力によって、できるだけ速やかにCOVID-19を収束させようということです。私は、行動自粛を続けるべきだと思います。

私のモデルは、物理的視点に立って、このパンデミックの特徴を理解するものであり、数値的結果はその妥当性を検証するために示したものに過ぎません。このモデルを用いて、日本全体、あるいは各自治体毎の感染拡大の様子を理解し、今後の対策に生かされればと思っています。必要であればいつでも協力いたします。

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